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Bob Marleyの祈りー室蘭Reggae Bashに向けて

私の大好きなBob Marley

彼の歌は、ただの音楽じゃない・・・と、初めて動画を見た時に思った。

恐らく、1977年あたりの話。

 

これは・・・祈りだ! と、自分は祈ったことなど一度もなかったくせにそう思った。

 

もともと、レコードで聞いていて、いつも心酔していたけど、友達から借りて観た動画は衝撃だった。

 

彼は単に、音楽を楽しんでいるとか、歌うのが楽しいとかいうような軽さは微塵もなかった。

カッコつけてもいない。

 

なのに、心が揺さぶられるカッコよさ。

私の持論だけど、「カッコつける」くらい、カッコ悪いことはない。

 

何に向かって演奏し歌うのか?

そこが一番大切だと、私は思っている。

 

観客のため?ファンのため?自分のため?

人々に認められたいため?或いは、お金のため?

自己実現?

どれも、カッコ悪い。

 

彼の中にも葛藤はあった。

白人の父親には棄てられ、かといって純粋な黒人でもなく、ダブル。

そして、ジャマイカではどちらからも排除されてきた。

奴隷としてジャマイカに連れてこられた子孫だから極貧生活、

お腹がすいたら水を飲んだという。

 

ラスタファリアンとして生きたけれど、根底に消えない父親からの拒絶感と、

いつもどこにも属せない悲しさがあったからこそ、彼の魂はまっすぐJAHに向かったんだと思う。

 

とにかく、彼の歌は本気だった。

JAHに向かって本気だった。

その本気度が暑苦しくて、私は大好きだった。

 

彼の歌は、祈りだった。

いろんな葛藤、思い、そして信仰全部を注ぎだして歌っていた。

恋の歌もあるけれど、歌詞の中には、聖書の言葉そして信仰が散りばめられてる。

彼の音楽=祈りを通して、ジャマイカだけでなく世界を変えそうな勢いになっていた。

 

といって、決して品行方正じゃなかった。

女癖の悪さを知っていたらきっとがっかりしてたかも?と思うけど、情報もない時代だったから、

そんなことは知らず、とにかくめちゃくちゃ大好きだった。

 

彼がたった一度日本に来た時、もちろん行きたかったけど

命のために行けない理由があって行かなかった。

東京の友達が、BobやWAILERSのメンバーと一緒に海へドライブしたり買い物したり遊んだ・・・

と後で聞いて、

写真を送ってもらったけど、まさかもう会えなくなるとは、思ってなかった。

(その時の写真は店内に自慢げに添付中・笑)

 

私は、彼は実は殺されたに違いないと確信し、その思いが溢れて1周忌記念パーティを

札幌で主催した。

Bobは、食べるものにも気を使っていて、ラスタらしくアイタルフーズしか食べなかった。

 

子どものころから私は菜食だったけれど、あの頃の私は彼の食べ物と自分の食べ物が似ているとは気付いていなかった。

 

今、この店で「いのち食」という言葉を使い自然栽培の野菜でオリジナル料理を作っているけれど、

今回気付いたのは、いのち食ってまさにアイタルフーズそのものだったってこと。

ital =vital =いのちだから。

 

図らずも、彼は亡くなる直前にイエスキリストを主と受け入れた。

 

何だか、結局私と共通点が多いのは不思議。

 

今回、室蘭Reggae Bash で販売するのは、そんなバックがある「いのち食」=アイタルフーズ。

 

音璃IN-O-RIは祈りを込めて、日曜日お店をお休みにして本気で出店しますので、

どうぞみなさまよろしくお願いします!